ローマンシェード

ローマンシェード
ローマンシェード

生地を仕立てたシェードを昇降器具に取付け、上下に昇降させて使用するのがローマンシェードです。カーテンと同じ生地で作ることができ、お部屋全体をトータルコーディネートする上で便利なアイテムになります。カーテンとは異なり、開いたときに生地の集まりが左右に残らず、上部(天井付近)に収まってくれるという点、また下ろした際もヒダができず、フラットな状態になるので、カーテンよりもすっきりとした印象をもたらしてくれます。同時に、生地のデザインも強調してくれるので、タペストリーのように柄を強調したい場合などは、カーテンよりも適したアイテムになります。
ローマンシェードはドレープのみまたはレースのみの1枚で作るシングルタイプと、ドレープ、レースの2枚を1台にまとめたダブルタイプとに大別されます。多様なスタイルや生地を組み合わせることで、カジュアル、モダン、エレガント、和風テイストと幅広いジャンルのインテリアを演出することができます。

操作方法としては、コード式、ドラム式、ハンドル式、電動式とあり、それぞれシングル、ダブルとがあります。
また、シェードはたたみ上げ方法などにより、いくつかのスタイルがあります。その点のいくつかをご紹介します。

①プレーンスタイル…最もオーソドックスなスタイルでシェードを下ろしたときはフラットな状態で、上げると、柔らかくたたみ上がっていくスタイルです。厚手、レース含め幅広い生地に適しているスタイルで、柄も無地から柄ものまで適しています。ただ、チェックやストライプ柄などは直線の柄曲がりが目立つ場合があるので、注意が必要です。他のアイテムとの相性もよく、カーテン、プリーツスクリーン、ブラインドなどとも併用してコーディネートすることができます。

②シャープスタイル…プレーンスタイルのシェードにシェーパーと呼ばれる細長いバーを等間隔で挿入し、シャープなラインを強調するスタイルです。シェードを下ろしたときはプレーンスタイルと同様にフラットになるのですが、たたみあげるときには、シェーパーに引き上げられる形になるので、フラットでシャープな横ラインが強調され、モダンな印象を演出できます。和風のテイストとも相性がよく、障子代わりに使用することも可能です。

③バルーンスタイル...シェードを上げていく際にバルーン(風船)のようにボトム部分が丸く変形しながらたたみ上がるスタイルです。生地は柔らかいシアーや薄めのドレープが多く使われます。トップの部分もギャザー、プリーツ、ボックスタイプなどがあり、ボトム部分にもフリルを施してエレガントさ、クラシカルさを演出することも多々あります。出窓などに使用されるケースが多く、大きな窓から小さな窓まで幅広く使用されています。

④オーストリアンスタイル…全体に細かいウェーブスタイルで、通常は下げた状態で窓を飾ります。ボイルやオーガンジーといっのような軽くて柔らかい生地が使用されます。豪華な感じを演出するのに適したスタイルで、テラス窓など比較的大きな窓に取り入れられているケースが多いです。

⑤ピーコックスタイル…シェードをたたみ上げた時にボトム部分が半円形になるスタイル。その形がクジャクが羽を広げたように見えることからピーコック(クジャク意味)と称されています。機能性より、装飾性を重視したスタイルで、細長い窓に使用されることが多く、生地は無地・柄も野が主流ですが、ストライプ柄を使用すると個性的な視覚効果が得られます。

⑥ムーススタイル…シェードのボトムの中央を1本のコードで引き上げるスタイルです。ピーコックスタイル同様、装飾性重視のスタイルで、細長い窓に使用されることがほとんどです。

【ローマンシェードの機能】
シェードは使用する生地の特性により、遮光性や断熱性を高めたり、装飾性を強調してフロントレース(レースをお部屋側にして、レース柄を強調する方法)にしたりと、生地の特性、装飾性さまざまな特徴を融合させることができます。

【シェードのメンテナンス】
ブラインドやプリーツスクリーンなど他のメカモノと異なり、シェードは構造が比較的安易なため、生地を取外し、洗濯機で洗濯することが可能です(*ウォッシャブル対応の生地の場合)。取り外し方はメーカーによっても異なりますが、一般的な手順を下記致します。

【シェードの生地の外し方】
シェードは比較的シンプルな構造をしています。トップの部分はレールとマジックテープでくっついているだけ、裏面にはリングテープというテープが縫い合わされており、そのリングの中を昇降コードが通っています。ボトムの部分はコードアジャスタという部材がついていて、そこに昇降コードを固定されています。また、ウェイトバーというシェードを下ろす際に使用するおもりも入っていますので、シェードを外す際はそれも抜きます。
①シェードを下まで下ろす。
②生地の裾部分にあるウェイトバーを抜く。
③昇降コードをコードアジャスタから抜く。
④トップの部分のマジックテープをはがし、昇降コードをリングテープから抜く。
⑤生地をはがした後は、コード類がヘッドレールから抜けないように束ねて結んでおく(*大切です。このコードが抜けてしまうと後から入れるのは一苦労です)。

【洗濯上の注意点】
・取り扱い表示の指示に従うこと。
・生地に縫い付けられているリングテープにはアイロンをかけないこと。リングテープが溶けて縮み、しわの発生する原因になります。

【洗濯後の取付】
洗濯後は軽く脱水をかけ、取り外しと逆の手順で生地を張り付けてください。なお、生地をはがす際に、コードアジャスタ付近にコードの長さの目印をつけておくと、後から生地を貼る際に便利になります。その目印を元にコードをリングテープに入れて、コードアジャスタにコードを固定すれば、コードの長さを調整する手間がはぶけるからです。

ローマンシェード
ローマンシェード

お問い合わせ

カーテンに関するお問い合わせ・来店予約はこちら